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【フローリングの剥がれ補修】基礎知識と修復方法パターン

  1. フローリング
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リビングやダイニングキッチンなどの床に貼られているフローリングは、普段生活する上で、もっとも多く使用される所だ。歩く、座るなど日常の動作に密接に関わっている身近な建材としておなじみだ。

そのため、傷もつきやすく、しかも目に付きやすい。

フローリングの剥がれをそのままにしておくと、フローリングそのものの寿命が短くなる。

また、足裏にけがをしたり、子供が遊んでいて怪我をしたり、ペットにトラブルが出たり、というトラブルも発生しかねない。

劣化して、剥がれが発生してしまったフローリングは、少しの力で大きく割れてしまうこともある。補修を行うことで、剥がれを広げることなく、トラブル防止をしていこう。

大掛かりなフローリングの張替え工事は多額の予算が必要だが、剥がれ部分周辺だけを補修することできれいに修復が可能だ。

 

 

フローリングの劣化・「剥がれ」の原因は?

フローリングに起こるトラブルは、いくつかあるが、「剥がれ」が起きる原因は、どういったことなのだろうか。

まずは、その発生原因を見ていこう。

 

経年による変化/フローリングの寿命

フローリングにも寿命がある。一般的に10年〜20年と言われている。新品のうつくしい状態がそのまま続くわけではない。

フローリングは経年変化により、表面の塗膜がひび割れたり、貼り合わせた材料などが剥がれたりする可能性がある。使用頻度も高い上、傷もつきやすい。繰り返し使用することでだんだんと変化していき、「剥がれ」といったトラブルが発生する。

直射日光が当たりやすい南の窓側の床などは、紫外線の影響で、剥がれなどの劣化が早く起こりがちだ。紫外線によって黄変や白化、ひび割れが生じるのだ。

 

繰り返しの圧/椅子のキャスターなど

繰り返し圧力がかかる部分は、剥がれが起きやすいと言えるだろう。

椅子の脚など、点状に圧がかかり、かつ不安定に動きながらかかる圧力は、フローリングの内部に影響がある。

特に、キャスター付きの椅子は、長年同じ場所で使用して、フローリングの上を渡り転がり続けると、徐々にフローリングが剥がれてくる。

マンションなどに使用されている遮音フローリングは、遮音効果を高めるために、裏側に切れ込みが入れてある。その切れ込み部分のフローリングの厚みは、他の部分よりも薄くなっており、剥がれが発生しやすく、放置すれば材自体が割れてしまう可能性もある。

フローリングの床でキャスター付きの椅子を使いたい場合は、デスクカーペットなどを敷くことをおすすめする。

 

水回りや結露の水分

フローリングは水分に弱い。

結露しやすい窓や、キッチン・トイレ・洗面所など日常的に水をよく使う場所は、フローリングが水分を吸い、下地が捲れながら剥がれていく。

剥がれをそのままにしておくと、腐食してやがて変色、フローリング全体が浮き上がり、限定的な補修で対処ができず、貼り替えが必要になるケースに発展する場合もある。

 

フローリングの種類は?

床に使われるフローリングは大きく分けて2種類に分けられる。

板を張り合わせた複合フローリングと1枚の板を加工した無垢フローリングだ。

それぞれ特徴があり、剥がれの発生の仕方も違うので確認しておこう。

併せて、床によく使われるクッションフロア(CF)についても紹介する

 

複合(合板)フローリング

複合フローリングは、複数の薄い木材を重ね接着剤で貼り合わせていくものだ。合板のように薄い板が重ねられている。表面に化粧板を貼って、仕上がりの木目とし、その上に保護のための塗膜が塗られている。

一見すると、無垢の木材のようにも見えるが、触れるとひんやりするので、判断しやすいだろう。化粧板が剥がれると、中の合板が露出して傷が目立つ。

比較的安価で、扱いやすく、多くのデザインがあり選択の幅が広いので、住宅でもお馴染みだ。傷や汚れに強いが、重みや衝撃によって化粧板が剥がれるときがある。

フローリングで剥がれが発生するのは、主にこの複合フローリングの場合だろう。貼り合わせてあるそれぞれの材料が、紫外線や衝撃などによって、剥がれてしまうのだ。

表面の化粧板部分が剥がれてなくなると、内部が見えるだけでなく、水が染み込みやすくなったり、汚れがつきやすくなったりするので、フローリングそのものの寿命を縮めてしまう。

 

無垢フローリング

無垢フローリングは、一枚の木材を使用している。材料は自然の木そのもので、そのまま加工しているフローリングだ。木そのものの風合いや感触、種類によっては香りも楽しめる。触れると温かみがあるのが特徴だ。

価格は比較的高く、メンテナンスは必要だが、傷や汚れが使い続ける味にもなる。

一枚の木材を使っているので、貼り合わせた材料が剥がれてしまうことはない。ただし、木目の出方によって、木目の層が剥がれてしまうことも稀にあるので、一部がめくれ上がったときには、早めに対処して大きくならないようにしたい。

 

クッションフロア(CF)シート

クッション性を持たせた長尺床材を、クッションフロア(CF)シートと呼ぶ。

クッションフロアとは、ビニール製のクッション性のあるシートを床の表面に貼って仕上げる。木目がプリントされたものもあるが、フローリングとは材質が違うので注意したい。

ビニール製なので加工がしやすく、水はけが良く掃除もしやすいことから、住宅では水回り(トイレ・洗面所など)に、厚み1.8mmのシートが採用されている。

表面をよく見ると、ビニールに模様が印刷されているものだとわかるはずだ。クッション性があり柔らかく、ひんやりしているのが特徴だ。

ビニール製のシートなので、シートそのものが剥がれることが考えられる。

 

 

フローリング剥がれの補修方法〜プロのやり方

ここでは、フローリングの剥がれの補修、専門のプロはどのように補修するのかご紹介しよう。

最初に一般的な剥がれの補修、パテで埋める方法と、接着剤を含ませる方法を紹介する。そのほかの方法も紹介しているのでぜひ参考にして欲しい。

 

エポキシパテで埋めて補修

一番上に貼られている厚さ0.5mm未満の化粧板が基板から剥がれた場合、剥がれた部分がなくなってしまうことがある。こういった剥がれた部分が欠損している場合は、その部分を埋める補修をする必要がある。

1、まず、カッターやサンドペーパーでフローリングの表面を整えて、しっかりと清掃する。完全に乾いてからエポキシパテ(粘土のような素材)で埋めて補修する。少し盛り上がるくらいに埋め、乾かす。

2、パテが乾いたら、サンドペーパーで平らにする。

サンドペーパー掛けをしっかり行うことが仕上がりに影響する。

使用するサンドペーパーの番手は、以下を参考にして欲しい。

最初は目の粗いペーパーで荒く削り、目の細かいペーパーで完全に平らにする。

【サンドペーパーの目安】

・古い塗膜の除去…#120~#240

・ザラつき、凹凸のある面を平滑にする…#240~#320

・塗装する面の目粗し…#180~#240(密着度アップ)

サンドペーパーで綺麗に平滑にしたら、最後に色や木目を復元させる。

仕上げの塗装はムラが出ないよう、2度塗りする。ただし、表面塗装やクリア仕上げのされていない無垢材のフローリングは、この限りではない。

 

接着剤を含浸させてから色と形を復元

剥がれた部分の化粧板(突板)がまだ表面に残っている場合は、接着剤を含浸させて、圧着させ剥がれを止める。接着剤を十分に乾かし、十分に乾かす。

表面の状態を確認し、形を透明のパテで整える。

最後に色を復元させる。色だけでなく、木目も再現することで、仕上がりが美しくなる。

フローリングの色や木目の再現は技術が必要なため、素人では難しい。

 

 

化粧板の張替え・在庫フローリングの利用

化粧板自体を張替えることもある。

表面にある化粧板そのものを、張替えれば、木目の再現などの手間を掛けずに、そのままの見た目を再現できる。

ただし、表面の化粧板の入手をしなければならないし、非常に薄いため取り扱いも難しい。

ある程度の広さを補修しないと木目がかえって合わなくなるなど、施工も難しい点が多いので、一般的な補修ではないと言えるだろう。

フローリングは、床に敷いていくとき、隣同士の板同士の凸と凹の加工を噛み合わせる要領で張っていく。噛み合せることで隣あった板同士がしっかり一体化し、床鳴りなどを防ぐ。さらに、隠し釘を打って一枚ずつ床に固定していくので、フローリング材一枚だけを剥がして交換するのは困難だ。

表面のみの剥がれであれば、使用している複合(合板)フローリング材の在庫分があれば、それを利用することができる。

剥がれた部分の形を紙に写し取り、在庫分のフローリング材から剥がした表面の化粧板を、その形に切り取り貼り付ける。こうすることで、表面の化粧板を補うことが可能だ。

ただし、種類によっては木目があまり合わないこともある。また、傷んでいるエリアが広い場合、次から次へ表面が剥がれ、補修が追いつかないといったことになりかねない。

 

シール貼り・フローリングの張替え他

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補修用のフローリング模様のシールを補修箇所に貼り付ける方法だ。最も簡易な補修方法と言えるだろう。

補修用シールには色や形にパターンがあり、それほど種類が多いわけではないので、同じ模様を再現するのは難しい。

剥がれの範囲が大きい場合には、一度フローリングを剥がしてから貼替えを行うので、かなり大掛かりな作業になり、費用も高額である。床全体のリフォームだ。

素人では、床下の構造を知らずに、工具などで切断してしまう可能性が大きいため、専門の業者に依頼することをお勧めする。

無垢フローリングの場合は、フローリングの表面を削って平滑にする方法がある。

研磨用のディスクグラインダーなどを使えば素人でもチャレンジは可能だ。ただし、一部分を削りすぎると平らにならず、かえって目立ってしまうこともあるため注意が必要となる。

フローリングと違い、クッションフロア(CF)シートでは、既存と同様の商品の在庫がある場合、部分的に貼替えが可能である。

 

賃貸物件では退去費用に影響するのか

アパートなど賃貸物件の場合、フローリングの剥がれが見つかった時、もっとも気になるのは退去時の原状回復にかかる費用だろう。

 

賃貸物件の「原状回復」とは、その部屋を借りて住んでいた人が退去する時に、損傷部分を修復することをいう。

 

「原状回復」は基本的に入居時と同じ状態に戻すことではない。

通常の使用による損耗は含まれないのだ。

普通に生活していれば、ある程度の汚れや劣化、消耗などは避けられない。それを新品同然に元通りにする義務は発生しないのである。

 

国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を出している。それによると、経年変化や通常の使用による損耗等の修繕費用は、支払う賃料にすでに含まれている。

通常の使用とは、一般的に考えて普通に生活している状態のことだ。

フローリングの場合、家具などを設置することで、多少のへこみは発生するし、日差しが当たる場所では、日焼けなどの経年劣化が通常だと考えられる。

一方で、入居者の過失による場合や、手入れ・管理がしっかりされていないことによる損傷や劣化は、入居者の責任で修復を行うことになる。

たとえば、フローリングの場合、特に重い物や尖った物を落としてへこみが発生した場合、入居者の責任になるだろう。剥がれの場合、原因は様々だが、それを放置してしまい、被害を広げた場合には、入居者の責任とされ、補修費用の負担を求められる場合がある。

ガイドラインによるこういった線引きは、あくまでガイドラインであって、法的なものではない。あくまで賃貸借契約の内容が原則である為、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の内容では貸主負担の責任範囲であっても、契約内容によっては借主側の負担となることもある。

入居時の賃貸契約書など、約款や条件をよく確認しておきたい。

 

日常のDIYはフローリングをメンテナンス

ここまで見てきたように、フローリングの剥がれの補修には、専門的な技術が必要なことが多い。自分でDIYを行うことは、かなりハードルが高いと感じられたのではないだろうか。

自分で気軽にできることはないだろうか。一番は日常的なメンテナンスをすることだ。

 

年に1度はワックスをかける

フローリングは、ワックスをかけることを心がけるといいだろう。少なくとも年に1度、できれば半年に1度の割合で実施して欲しい。

掃除の一環と思われるワックスがけは、実際にはメンテナンスだ。ワックスは日常的にフローリングを使うことで、だんだんと減ってしまう。従って、定期的なワックスがけが必要になる。

表面に艶がでるだけではなく、ワックスが保護皮膜作用を発揮する。それによって、フローリング本体を守り、傷がつきにくくなる。

もちろん、それでも物を落としたり、擦ったりして傷やへこみができてしまう可能性があるが、定期的なワックスがけのときに、確認することができるし、傷や剥がれが小さいうちに対処することが、できるはずだ。

 

フロアコーティング

フロアコーティングは、専門の施工業者に依頼するコーティング工事である。

樹脂などの特殊な膜で、フローリング全体をコーティングする方法だ。既存のフローリングが、張替えたかのように美しくなる。ワックスだけの場合よりも、メンテナンスが楽で、美しい状態が長持ちする。

施工費用は部屋の広さにもよるが、ワンフロア10万円前後が相場だ。

フローリングの種類により、ワックスとの相性があるので、素材や保証年数について密な打ち合わせが必須だ。

 

まとめ

フローリングの剥がれの補修は、専門的な技術が必要だ。

自分ではなかなか思うようにできないのが実際のところだ。プロと似た道具を使用し、同じ手順で補修を進めても、残念ながら大半が後悔する結果になる。

ぜひ専門の業者に相談してみてほしい。プロに技術にかかれば、剥がれや傷の大小に関係なく補修できる場合がほとんどだ。

 

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1近景

2中景

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傷:近景

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傷1:近景

傷2:近景

傷3:近景

傷:中景

撮影のポイント

傷から1〜2mくらいの距離

傷1:中景

傷2:中景

傷3:中景

傷:遠景

撮影のポイント

傷から3〜4mくらいの距離

傷1:遠景

傷2:遠景

傷3:遠景

山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役

資格:一級建築士
   公認不動産コンサルティングマスター

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、
不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。

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