新居を建てて間もない時や、引っ越してすぐのタイミングでフローリングに傷やへこみが付けてしまったらショックを受けませんか。
フローリングの傷やへこみなどは補修できますが、心のダメージは相応のものが残ります。
そのような事が起こらないように、フローリングをダメージから守るアイテムを紹介します。
小さな出費で大きな効果が得られるようなアイテムを厳選しましたので、フローリングのダメージが気になる方は、ぜひお付き合いください。
フローリングのへこみにはこれ!
フローリングのへこみは重いものを落としたり、重量のあるものを長く置いたりすれば、発生します。
また、フローリングの材質によって、へこみができやすいものや、へこみに対する耐久力の高いものがあります。
無垢材のフローリングで、杉やパインなどの針葉樹は柔らかさが特徴なのでへこみやすいです。
しかし、素足で歩いた感触などは、素晴らしいものがあります。へこみも経年とともに味わい深いものになると楽しむ人もいますが、へこみが劣化してささくれた場合などは早めに補修しましょう。
合版は、表面の化粧板によって異なりますが、シートでも突板でも基本的にへこみにくい素材です。
クッションフロアは、柔らかいためすぐにへこみますが、弾力性があるので軽度なら、回復する場合もあります。補修は、木質系に比べて難しいのでDIYに慣れていない人は、リペア職人に依頼するとよいでしょう。
フローリングの素材によって、へこみの原因や症状は違いますが、へこみを作らないことが肝要です。
ここでは、フローリングをへこませないオススメしたいフローリング保護グッズを紹介します。
家具や椅子によるへこみならフェルト
フローリングにへこみを作らせないためには弾力性のあるフェルトが適しています。
自由に裁断できて裏面のシールを剥がして貼るだけなので簡単で経済的です。
へこみだけでなく傷や擦り傷対策にもなりますし、重い家具の下に貼り付けておけば移動が楽になります。
色が濃いので、無塗装で淡色の無垢材フローリングなどは色移りしないかを確認して使用してください。
チェアマットでフローリングを保護
へこみだけでなく傷や擦り傷からもフローリングを守るチェアマットです。食べこぼしや飲みこぼしも拭き取ることができて、フローリングを傷める心配はありません。
REACH認証を得ていますのでシックハウスを気にすることなく使用できます。また、表面がエンボス加工されているので滑り止めの役目も果たします。レイアウトに応じて、自由にカッティングできるのも嬉しい特長です。
耐熱性があって床暖房にも対応しており、不必要になれば丸めてコンパクトに収納できます。
ベッドの荷重でもへこみをつくらないパッド
一度レイアウトすると長く置くことになり、へこみを作る原因となる家具の代表がベッドです。ベッドは、本体の重量に加えてマットレスや布団の重量も加わります。
何より人間が寝る事によりベッドの足にかかる負荷やフローリングにかかる負荷は、全ての家財の中で一番重いものになります。ダブルを超えるサイズでは尚更です。
そこで、フェルトの弾力性にゴムの弾力性もプラスしたパットをお勧めします。もちろん他の家財道具にも対応している多用途なパッドです。
滑り止めにもなるので、ベッドや家具がズレてもフローリングを傷つける心配はありません。また、ある程度の防音効果もあります。
シールを剥がして貼り付けるだけなので誰でも簡単に使用できます。色の濃いものを選んだ場合は色移りがないか確認して使用しましょう。
フローリングに跡を残さないアイテム
フローリングに跡が残る原因の主なものは、ゴムや鉢、タイヤやタバコなどです。具体的に説明しますと、ゴム製の緩衝材がついた家具などを引きずるとゴムの跡がフローリングにつきます。
観葉植物などの植木鉢の場合は、結露を含めて鉢についた水分が落ちて乾燥した場合です。鉢を移動すると受け皿の下に変色した輪ができていることがあります。
また、ワゴンなどに付いているタイヤのストッパーを外さずに引きずってしまってもタイヤの跡が付きますし、子供用の電動カーのタイヤも引きずってしまえば、タイヤの跡がつきます。
フローリングには、様々な跡が付きますが、最も危険なのはタバコの不始末で付く焼き跡です。
そのタバコの不始末も含めて全て補修可能ですが、フローリングに跡を残さないほうが、綺麗で快適に暮らせるのではないでしょうか。そこで、フローリングに跡を残さない最新グッズを紹介します。
ゴム底の冷蔵庫などにマット
冷蔵庫などで緩衝材にゴムが使われているものがあります。設置前にマットを敷いておけば、ゴムの跡も残りませんしへこみや傷への対策にもなります。
このマットは薄くても、防弾シールドに使用される強度を誇るマットでアクリルの30倍以上の強度があります。
また、耐火性に優れているので火をつけても燃え広がらない自己消化性があり、耐熱製も高く床暖房にも対応しています
ガラスと同程度の透明性を確保しているので、部屋のデザインを損なわずフローリング状態も確認可能です
冷蔵庫の設置場所はほとんどの場合キッチンです。キッチンはクッションフロアがよく使われていますが、その柔らかいフロアでも効果を発揮します。
タイルカーペットでフローリングを守る
フローリングに跡を残さないように生活動線にタイルカーペットを敷く方法も有効な手段です。タイルカーペットは裏面がフローリングに吸着するので清掃などメンテナンスも簡単です。
もし、飲み物などをこぼしても、該当箇所を剥がして洗濯することができます。洗濯したタイルカーペットは繰り返し使えますので非常に経済的なアイテムです。
防音や滑り止めの効果もありますし、傷や擦り傷などからもフローリングを守ります。好みのサイズにカットできるので、玄関や階段などにも敷いておくと便利かも知れません。
カーペットを敷くなら滑り止めシートも有効活用
カーペットやラグを敷くこともフローリングに跡を残さいない有効な手段です。しかも、広範囲をカバーできて座椅子などを併用すれば直に座ることも苦になりません。
しかし、多くのカーペットやラグは裏面に吸着剤が付いていません。そこで、活躍するのが滑り止めシートです。ズレを防止しシワなどを防ぎます。
用途は幅広くあり、バスマットや玄関マットの下に敷いておけば滑ったりズレたりしないので安全です。また、自由に裁断できることと汚れたら手洗いで洗えるのも嬉しいポイントです。
肝心のカーペットですが、タバコなど火の始末が気になる方は不燃性のものを選びましょう。また、暑い時期はい草カーペットを使用するなど季節に応じてカーペットを交換すれば、部屋の模様替えになり気分転換にもなります。
フローリングにタイヤの跡を残さない床シート
キッチンワゴンのタイヤや子供の電動カーなどで付くタイヤの跡は、落とすのが大変です。特に、無垢材の無塗装フローリングやオイルフィニッシュフローリングに付いたタイヤ痕を綺麗にするのは一苦労です。酷い場合は、全面再塗装などで補修しなければならない事態になることもあります。
予め、タイヤが通るスペースに床シートを敷いておけば、タイヤの跡で悩むことはありません。
木目をはじめタイル柄まで幅広くラインナップされているので、好みのものを選んでリメイク気分で敷くと楽しいでしょう。
撥水・防汚加工が施されているのでタイヤの跡が付いても簡単に落とせます。また、抗菌・防カビ加工されていて防炎性もありますので、敷くだけでフローリングを守ってくれます。
ハサミで自由に裁断できるので植木鉢の下やチェアマット代わりに使用するなど用途も多彩に広がります。
フローリングの傷対策グッズ
フローリングに傷が付く原因は多種多様にあります。中でも、重い家具を引きずってできた傷や、角の尖ったものでできた傷は目立ちますし補修も難しいものが多い傾向です。
また、ペットによる傷は数に際限がないので、諦めてしまいがちになります。しかし、フローリングの傷を放置するとケガの原因になり危険です。
予め、フローリングを傷から守る対策を講じていれば余計な心配や補修をしなくて済みます。ここでは、タイプ別にお勧めできるものを紹介していきます。
尚、フローリングの傷を補修する場合は、フローリングの傷補修をまとめた記事があるのでぜひ御参照ください。
【フローリングの傷をDIY補修!あらゆる傷の直し方を解説】
https://teigakurepair.com/flooring-diy-repair
滑りにくく犬にも優しいフロアタイル
フローリングへの傷を本格的に防ぐならフロアタイルを敷き詰めると良いでしょう。このフロアタイルは、はめ込むだけで接着材も釘やネジも不要です。不要になれば簡単に取り外すこともできるので、転勤が多い家庭にも向いています。
タイルの表面はUVコートですので、耐薬品性や耐水性に優れています。裏面はスポンジになっていて防汚効果も望めます。
滑りにくいのでペットにも優しく、床暖房にも対応しています。傷が付き難いUVコートですが、大きなダメージを受けても、対象のタイルだけを交換すれば良いので経済的にフローリングを保護できます。
猫の爪にも耐える滑り止めコーティング
ペットの爪によるフローリングの傷で悩んでいるなら、コーティング剤をお勧めします。ペットがフローリングの部屋でも暮らしやすいように設定された専用のフローリングワックスです。
滑りにくい上に爪による傷にも強いコーティング被膜を形成するので、安心してペットを遊ばせることができます。
部屋全体をコーティングしておけば、猫や犬が走り回ってもフローリングに傷がつかないので、ペットも飼い主もストレスなく暮らすことができます。
自由にカットして傷を防止するテープ
椅子や机の脚などでフローリングに傷がついてお困りなら、経済的でエコロジーな傷テープがあります。
ハサミで自由にカットして使えますので、椅子やテープル以外にも幅広い用途があります。
ペットボトルを再利用してできたエコロジーな素材です。しかし、ただのエコではなく強度もあって、厚みを維持しながら毛ほこりが出にくくなっています。もちろん、フローリングの傷防止効果も高いテープです。
椅子による傷を防ぐカバー
椅子によるフローリングの傷や擦り傷を防止するなら見栄えも可愛いらしいカバーもおすすめです。椅子脚の裏にテープの跡が残らないのがポイントです。
丈夫な2重構造なので耐久性もあります。フローリングの響きも気にならなくなるのでマンションにもお勧めです。
汚れたら洗濯するだけで何度でも使えますので、コストパフォーマンスも高いフローリングの傷防止グッズです。
フローリングにラグマットを敷く
使用頻度が高い部屋のフローリングには、ラグを敷いて保護することも有効な方法です。このラグは滑り止め付きなのでズレにくい仕上がりになっています。
撥水加工されているので、液体が染み込みにくくなっていて素早く拭き取れば染み込む可能性は低いです。また、毛足が短いので掃除がしやすいのも嬉しいポイントです。
表面はマイクロファイバー。20ミリの低反発ウレタンを使用しているので肌触り良く、さらさらしてもっちりした感触が楽しめます。肘をついて寝転んでも痛くなりにくい快適なラグです。
手洗いができてカラーが豊富なので、気軽に部屋の模様替えを楽しむことが可能です。
フローリングに日焼けやシミをつくらない
近年の家やマンションは、開口部が広いデザインが多くなっています。自然採光をできるだけ取り入れる工夫がなされているものは特に開口部の面積が広いです。
自然採光を取り入れることは良いことですが、デメリットもあります。
画像のようなモダンな家であれば、日光が長時間フローリングに当たることになります。もちろんUVカットガラスを使用しているはずですが、100%カットすることはできません。
紫外線を浴びたフローリングは、徐々に日焼けして色あせやシミもの原因になります。画像のような部屋のフローリングが日焼けしたら全面塗装か全面張り替えになり高額な補修費用が必要となります。
フローリングに日光が直接当たらない工夫をすれば、日焼けする心配はありません。また、日光に当たってもしっかり塗装していれば日焼けを防ぐことも可能です。
目隠しシートでUVカット
明るさを確保しながらUVを95%カットするシートを開口部に貼ればフローリングの日焼けを低減することが可能です。
このシートは水で貼るだけなので、自由にカットして簡単に窓や掃き出し窓に貼ることができます。貼り直しもできるので、初心者でも安心して扱えます。
目隠し効果もあるので、あえてくもりガラス調のものをチョイスしましたが、多種多様なシートが販売されています。
遮光カーテンで光を遮断
紫外線を防ぐ最もポピュラーな方法が遮光カーテンです。日中に、雨戸まで閉めて日光を遮ってしまっては景観もよろしくなく、留守宅と思われるかも知れません。
このカーテンは高密度遮光素材を使用していますので、断熱効果も期待できます。カラーバリエーションやサイズが豊富なので自分の好みのカーテンを選択することができます。
シミを作らせないスーパーグロス
紫外線を遮る工夫をしていてもフローリングにシミができる場合があります。フローリングに鏡面光沢樹脂ワックスを塗装しておけばシミなどの問題を解決できる可能性が高まります。
鏡面仕上げにしておけば、日光が反射されて紫外線がフローリングに与えるダメージを緩和させることができます。また、フローリングが汚れたり傷ついたりすることも軽減します。
賃貸住宅は特に注意してダメージを防止しましょう
賃貸住宅の場合は、退出時に原状回復の責務を背負うことになります。フローリングの傷やへこみなどのダメージも含まれます。
フローリングのリフォームを貸主が選択した場合は、特に高額の原状回復費用を負担しなければなりません。
原状回復費用を減らす工夫
入居時からフローリングにダメージを与えない工夫をしておけば、ダメージが無いわけですから貸主はクリーニング程度で済まさざるを得ません。これが、最も原状回復費用を軽減する方法です。
何も工夫をしなくてフローリングにダメージを与え、さらに自分で慣れない補修をして失敗でもすれば、費用は膨らむばかりです。賃貸住宅では、転ばぬ先の杖をうつ賢明な工夫をしましょう。
もしも大きなダメージをフローリングに与えてしまった場合、貸主が手配して行う賃貸フローリングの原状回復は、ほとんどがリフォーム(張替え)であり、また手数料の上乗せもあれば、どうしても補修費用は高額となってしまいます。
だからと言って、DIYでの補修は避けてください。フローリングの大がかりな補修は素人では難易度が高く、補修跡が残ればトラブルの元となります。
費用を抑えるには、リフォームではなく、部分補修のプロであるリペア業者に直接依頼する方法があります。優秀なリペア業者であれば損傷が元からなかった様に補修してくれます。
ただし、これも賃貸契約内容によっては契約違反となる為、リスクを考慮してご判断ください。
剥がしても跡が残らないアイテムをチョイス
ここまでに紹介したフローリングを守るグッズの中には、剥がし跡が残らないものがあります。また、自分の家具や家電に付けるものも紹介しました。
タイルカーペットやフロアタイルなどは、最も賃貸住宅のフローリング向けです。このような、取り外しできるグッズを選択しましょう。間違ってもワックスなどはかけないように注意してください。
家具に付けるグッズでもフェルト系は色移りしないものを選びましょう。傷などのダメージも無くて、跡が残っていなければ原状回復する必要がありません。
フローリングをダメージから守って快適な暮らしを
カーペットやラグ、フロアタイルなどを取り替えることは誰でもできます。
しかし、フローリングの補修やリフォームによる全面張り替えはプロに依頼しないといけません。
特にリフォームとなれば、相当の予算を確保しなければならないし、工期の間不自由な暮らしを強いられます。
フローリングをダメージから守ることは、快適な暮らしと直結しています。ちょっとした工夫や対策で安心して暮らす事ができるのですから、各家庭に合ったフローリングのダメージ防止グッズを大いに活用しましょう。