長年ソファを使用していると、だんだんボロボロになってくることがあります。
安価なソファの場合は買い替えを検討する方も多いかと思いますが、ソファを買い換えずに補修を検討される方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ソファの劣化状態の確認方法やソファを長持ちさせる方法、また補修をする際どこに依頼すべきかなど、ソファの補修に関するさまざまなお悩みにお答えいたします!
ソファがボロボロになるのはいつ頃から?
ソファは、一般的にどれくらいでボロボロになってしまうのでしょうか。
寿命や劣化のスピードは、ソファの素材によって大きく異なります。
下記では、ソファの素材として代表的な合皮・本革を例にあげてご説明します。
合皮の寿命は5年~7年
合皮ソファは一見すると本革ソファに似ていますが、その寿命は5〜7年と本革よりも短めとなっています。
合皮の中にも作りがしっかりしているものとそうでないものがあるため、使用している製品によって寿命に大きな幅が生じます。
合皮ソファは大きく分けると「PVCレザー」と「PUレザー」の2通りに分けられ、PVCレザーよりもPUレザーの方が、寿命が長いとされていることが特徴です。
それぞれの素材にはメリット・デメリットや異なる特徴があるため、素材の性質をよく理解した上で合皮素材を選ぶことをおすすめします。
本革の寿命は10年以上!
合皮素材よりも寿命が長いとされている本革ソファですが、長年使用を続ければ続けるほどいい味が出ると言われていることが最大の特徴です。
その寿命は10年以上とも言われており、適切なメンテナンスを行うことで肌触りがよくなったり、風合いが増していったりとも言われています。
また、中身のクッションに大きな損傷やダメージがなければ本革の張り替えを行うことも可能なため、生涯を通して長く使用し続けられることも本革ソファの大きな特徴と言えるでしょう。
【素材別】ソファがボロボロになったのはどこで判断する?
では、実際にソファが劣化しているのかどうかというのは、どの部分で判断をしたら良いのでしょうか。
合皮ソファの場合、PVCレザーとPUレザーとでは劣化の症状が異なります。
下記では、PVCレザー・PUレザーそれぞれの劣化症状をご紹介します。
PVCレザーのソファは「カチカチ・ボロボロ」タイプ
PVCレザーは、塩化ビニールという素材を使用して作られた素材です。そのため表面が固く、耐久性があることが特徴です。使用年数が経過すればするほどソファの表面がさらに固くなっていき、ボロボロと表面のコーティングや生地が剥がれ落ちていきます。
PVCレザーは比較的安価とされていますが、通気性・弾力性・柔軟性が低いことがデメリットです。しかし加工性が高く、メンテナンスが簡単でカビやダニの発生を防ぐ機能性なども高いため、お子様がいるご家庭はもちろんさまざまなご家庭で多く使用されています。
PVCレザーのソファの補修方法
PVCレザーソファを補修する際は、合皮補修シートを用いてソファの表面を補修していきましょう。
この合皮補修シートは、ホームセンターなどで簡単に手に入れることができます。正しいソファの色が特殊な場合は、インターネット上で合皮補修シートを購入した方がぴったりの色合いを選ぶことができるでしょう。合皮補修シートを用いてソファを補修する手順は以下の通りです。
・補修シートを接着する場所を綺麗に拭き取る
・適度な大きさに補修シートを切断する
・補修シートをソファに貼り付ける
比較的簡単に行うことができる作業ですので、特別な道具や知識などは必要ありません。
PUレザーのソファは「ベトベト・ボロボロ」タイプ
PUレザーのソファはポリウレタン樹脂という素材によって作られています。本革のソファと同じように柔らかく、柔軟性が高いことが特徴です。
PUレザーのソファは、長年使用を続けていると加水分解という現象が起きてしまいます。
この現象は、空気中に含まれている水分がソファに触れることで素材が分解・剥離してしまうことを表しており、加水分解が起きてしまったソファは表面がベトベトすることが特徴です。
簡単に言うとレザーが水分を含み、分解してしまうということになります。そのため PUレザーソファを使用する場合は、乾拭きのメンテナンスを心がけることが重要です。
PUレザーのソファの補修方法
PUレザーソファは、基本的に使用を始めた瞬間からどんどん劣化が進んでいくため、補修を行う際は張り替えを行うしかありません。
もちろん、ダメージを受けている部分が一部分の場合は合皮補修シートで応急処置を行うことは可能です。
直接的な解決策ではありませんが、ソファ全体をカバーで覆うのも一つの方法です。
カバーは劣化してしまった部分を隠すのにも効果的ですが、あらかじめつけておけば劣化スピードを遅くしたり、劣化を防止する効果もあると言われています。
革製ソファをボロボロにせずに長持ちさせるには
これまで紹介してきた革製ソファをボロボロにしないためには、どのような扱いをすれば良いのでしょうか。
ここからは、革製ソファをボロボロにしないためにできることをいくつかご紹介します。
①ソファ用のカバーを使う
先述した通り、ソファ専用のカバーを日常的に取り入れることでソファの劣化を遅らせる効果が期待できます。近年は様々な色や質感のソファカバーが販売されているため、その日の気分やリフレッシュしたいときなど、簡単にソファの色をチェンジすることができるのも魅力のひとつです。
ソファカバーを使用することにより、飲み物や食べ物をこぼした時に合皮部分に水分が直接触れることを防ぐ事が出来るため、加水分解が起こるスピードを遅くすることができるでしょう。またソファ用のカバーを使用することで、本皮とは一味違った手触りを楽しむこともできます。
簡単に取り外しができるタイプのソファカバーであれば、定期的に洗濯をすることもできるので汚れや傷が気になるということもなくなるでしょう。コットンやポリエステル素材であれば、自宅の洗濯機でも問題なく洗濯をすることができます。
場合によってはリネン素材のソファカバーもありますが、デリケートな素材のため自宅での洗濯では傷みの原因となってしまうこともあるでしょう。もしも洗濯可の表記があった場合でもクリーニングに出す方が無難です。
ソファカバーの種類によっては、撥水加工などの特殊加工を施しているものがありますが、洗濯をしてしまうと機能性が低下してしまうものもあるため、注意しましょう。
②クリーナーを使う
革製ソファのメンテナンスをする際は専用のクリーナーを使用するようにしましょう。ソファの素材や色によっては、むやみに洗剤や重曹などを使用すると色落ちの原因となってしまうことがあります。
クリーナーを使用する前は、ソファについている汚れやゴミなどを掃除機で吸い取り、ソファを乾いたタオルなどで水拭きしておくようにしましょう。
その後それぞれの製品に推奨されている専用クリーナーを使用し、シミや汚れなどをやさしく落としていきます。クリーナーの使用後は、専用の保護クリームなどでコーティングしておくとより効果的です。
中性洗剤や水拭きは一見するとソファのメンテナンスに使用できるように思われがちですが、さらに傷んでしまうことも考えられるためやめておきましょう。
③直射日光を避ける
革製のソファは直射日光にさらされる位置に置いておくと溶けてしまったりベタついたりの原因となってしまいます。
直射日光が原因で、ソファがひび割れたりや、ボロボロになってしまう可能性も高くなります。
直射日光があたる部分に置いておくのとそうでない部分に置いておくのでは、劣化のスピードが段違いに変わるため、できるだけソファの寿命を長持ちさせたい方は直射日光を避けるようにソファを設置するようにしましょう。
また、湿度が高い環境にソファを設置しておくのもあまり喜ばしくはありません。基本的にはソファは直射日光が当たらず、 風通しのいい空間で使用するように心がけることで、劣化を遅らせることができます。
革製ソファがボロボロになったらプロに補修依頼がおすすめ
革製ソファがボロボロになったら、ソファの修理を行っている専門業者に補修依頼を行うようにしましょう。もちろん先述した通りDIYによる補修作業を行うことも可能です。
しかし上手く直せる自信が無い方や、劣化の範囲が広がっていて合皮シートのみでは補修がしきれないといった場合は、合皮や本革自体を全体的に張り替える必要があります。
場合によっては新しいものを購入した方が安く収まるケースも多くあるのですが、ソファの形やクッション性が気に入っている方は、長く使用を続けて革の張替えを行うという方も多くいらっしゃいます。自力でDIYを行ったことにより、補修が失敗してしまいさらにソファの状態を悪化させてしまったといった話も聞くことがあります。
プロへソファの補修依頼を行った場合の費用は、ソファの形、革の種類によって大きく異なります。
そこで、おすすめなのが定額リペアです。定額リペアであれば決まった時間と決まった料金で複数個所の補修を任せられます。例えばソファの補修だけでなく、壁紙の破れや床の傷もまとめて定額で補修が可能です。補修箇所が複数ある場合におすすめです。
ご依頼前に見積りを無料で行っていますので、ぜひご参考にしてください。