家の中を歩いているといつの間にか、床が軋み、床鳴りが起こっているということも珍しくない。
また、床鳴りの症状は、すぐに不具合が出るわけではない為、放置する方も多いのが事実だ。
しかし、床鳴りを放置すると症状が悪化することに加え、床板を支える基礎部分まで影響が出てしまうようなケースもあるため早期の対策や補修が必要だ。
今回の記事では、床鳴りの原因から補修方法まで徹底的に解説する。
床鳴りの補修を検討している方は是非参考にお読みいただきたい。
床鳴りってどんな症状?
そもそも、床鳴りとはどんな症状なのか?という点についてまずは解説する。
床鳴りとは、フローリングなどを歩いた際に床板が軋み、音を出す症状のことだ。
ホラー映画などで、古い家屋を歩く際に出るあの音だ。
一口に床鳴りと言っても、どこからか音が発生するような場合もあれば、特定の床板が沈み、混み音が出ると言ったケースまで様々なパターンがある。
床鳴りの主な原因
続いて床鳴りの原因について解説する。
そもそも床鳴りの仕組みとしては、床を歩いた際の荷重など何らかの原因によって床板に隙間が発生し、床板同士が擦れあう為音が出るというものだ。
床板同士が擦れあうようになる原因は様々で
・住宅自体が古くなり歪んでいる
・気温の変化で床板が膨張したり、縮小したり
・地震や、地盤変化などで住宅自体が傾いた
・施工ミスなど人為的な理由によって不具合が出ている
などの原因が考えられる。
これ以外にも、床板を支える土台部分がシロアリに侵されていたり、何らかの理由で腐ったりして床が沈み混んで床鳴りが起こる場合など、可能性としては非常に多岐に渡り、素人が床鳴りの原因を特定することは容易なものではない。
このように床鳴りの原因は様々あるが、一つ言えることは住宅のどこかに不具合が出ているということは事実な為、悪化する前に床鳴りの原因を突き止めることが大事なことだと言える。
床鳴りを放置するとどうなるの?
では、床鳴りを放置するとどうなるのだろうか。
床鳴りの原因が、温度変化によるものだった場合、季節が変われば改善される見込みもあるが、それ以外の場合は床鳴りが自然に治るということはまずありえない。
偶然、何らかの原因によって床鳴りが治ったというような可能性も0%ではないが、まずないと思っていただければ良いだろう。
つまり、床鳴りを放置すると基本的には悪化する一方だということだ。
床鳴りが悪化していくとさらに様々な不具合が発生することになる。
例えば、軋む床の隙間に小さな砂やゴミなどが堆積し、黒ずみが発生することもある。
また、日々人々が往来し負荷のかかる床なので、最悪の場合、床が抜けたり、床を支える基礎部分まで破損が広がってしまうなどのことが起こる。
このような状態になってしまうと、それでなくてもある程度大掛かりな補修作業が必要な床鳴り補修に加え、住宅の基礎補強工事や、大掛かりなリフォームが必要となり、必要以上の費用がかかることもある。
また、費用面だけでなく、床が抜けて怪我をするというリスクもある為、できるだけ早期の内に床鳴りの原因を突き止め、適切な対策や補修を行うことが必要だと言える。
床鳴りを防ぐ、悪化させない方法とは?
すでに、床鳴りが発生している場合は早急に補修を検討していただきたいが、そこまで、大きな床鳴りではないと言った場合は更なる床鳴りを防いだり、悪化させない為の対策を行ったりも必要となる。
原因による部分もあるが、床鳴りをできるだけ防ぐ方法というのはいくつかあり、
・室内の湿気を適切に保つ
・フローリングを濡れたままにしない
・定期的にワックス掛けを行う
・人の往来が多い場所や、家具の移動が激しい場合はマットなどを引く
と言ったものがある。
木材を使ったフローリングは水分や温度の影響を受け、膨張したり、収縮したりしてしまう。木材特有のこれらの特徴が床鳴りを悪化させてしまう原因なってしまう為、湿気を溜め込みすぎない、もしくは、乾燥させすぎないということが床鳴り対策になる。
また、定期的なワックス掛けを行うことによって木肌がむき出しになることを防ぐことができ、マットやカーペットを敷くことによって、床板にかかる負荷を分散させ、床板自体のダメージを防ぐことができる。
このように日頃からのメンテナンスと、ポイントを抑えた対策を行うことで床鳴りを防ぎ、悪化させないということはある程度可能なのだ。
床鳴りは自分でも補修できるのか?
床鳴りを補修したいと思った時に費用の面などからDIY(自分)で補修をしたいという方も多いのではないだろうか。
そもそも、床鳴りは自分でも補修できるものなのだろうか。
その答えは「基本的にはできない」ということになってしまう。
近年のDIYブームでホームセンターやインターネット通販などをみると様々なDIYキットが発売されている。
その中には床鳴り補修用の補修材もあり、すでに検討しているという方もいるのではないだろうか。
床鳴りの原因については前述の通り、何らかの原因によって床板の間に隙間が開き、歩く際にかかる荷重によって床板同士が擦れあうことにある。
その為、物理的には隙間を埋め、床同士が擦れるのを防ぐことができれば床鳴りは解消できる。
この仕組みを利用したのが、ホームセンターなどで販売されている補修材である。
使い方としては、床鳴りが発生している箇所を特定し、隙間に補修剤を流し込むことで補修をするものとなっている。
また、床鳴りの場所が特定できないといった場合には、おおよその範囲を特定し、広く補修材を流し込むことで包括的に補修をすることができる。
しかし、この方法には大きな欠点がある。
それは、根本的な改善ができない為、床鳴りが再発する可能性が非常に高くなるという点だ。
床鳴りの原因は様々あるが床板数枚程度の部分的な原因というよりも、床面全体の不具合であることが多い。
市販の補修剤を使っての床鳴り補修は、仕組みを考えていただければわかる通り、応急処置的な補修でしかなく、根本的な補修にはならないのである。
床鳴りを根本的に補修する為にはやはり、内装のリペア業者に依頼するしかない。
床鳴りの補修方法は5つ
上記でお伝えしたとおりDIYで床鳴りを直すのはとても難しい。なぜ床鳴りを直すことが難しいかというと、それは床鳴りの原因というものが様々だからだ。
床鳴りの原因については先述しているが、原因によって床にどのような現象が具体的に起きているかを補修前に知る必要がある。下記がその現象だ。
・フローリング同士が擦れて音が鳴ってしまっている
・フローリングの接着剤が劣化してフローリングが動き、釘が擦れて音が鳴っているのか
・床と壁が擦れて音が鳴っているのか
等いろいろとある。
ここでは、考えられる床鳴りの現象に対しての補修方法についてお伝えしていく。
フローリングの継ぎ目(さね)が擦れて音が鳴っている場合
フローリング同士が擦れている場合、フローリングの継ぎ目(さね)が原因となっている可能性がある。フローリングの端にはさねというものがあり隣に張られたフローリングに差し込んでいく構造になっている。
このさねのかみ合わせが悪いと床を踏んだ時に床が沈み、さねが擦れて音が鳴ってしまう。このような現象をさね鳴りと呼ぶが、この場合の補修方法はいくつか対処方法がある。まず、リスクが少ない方法としてシリコンスプレーを使って床鳴りを補修する方法だ。
シリコンスプレーとは、シリコンの被膜を作って滑りを良くする道具だ。似たものでオイルスプレーがあるが、シリコンスプレーは金属以外に木やゴム、プラスチックにも使える。
金属以外でオイルスプレーを使ってしまうと素材を溶かしてしまうので間違えないように注意していただきたい。このシリコンスプレーを使ってフローリングが擦れ合う箇所の滑りを良くして床鳴りを補修していく。床鳴りの補修手順は下記となる。
- 床鳴りがしているところを特定する
- フローリングの継ぎ目に向かってグリススプレーを吹き付ける
- シリコンスプレーを吹き付けてから何度かフローリングを踏んで音を確かめる
- 2と3を繰り返す
※4の場合、あまり回数を繰り返すとシリコンが詰まる可能性があるのでやりすぎないこと。
シリコンスプレーを吹きかける時は、布で軽く拭き取りながら使うことが大切だ。フローリング表面についたまま放置してしまうと床の表面が汚れてしまうので注意して行うこと。
ここで気をつけていただきたいのが何度もシリコンスプレーを吹き付けてしまうことだ。シリコンスプレーは被膜を作るので何度も重ねて吹き付けてしまうとフローリングの継ぎ目に詰まってしまう可能性があるので注意していただきたい。
また、白木の無塗装フローリングでの使用は染みが出やすいので使用は避けていただきたい。
シリコンスプレーで床鳴りが直らない場合は、床鳴り補修用の接着剤を用いて補修する方法だ。床鳴り用の補修材はホームセンターやインターネットで購入することができる。この床鳴り用補修材は、フローリングの接合部分となるさねの木材を柔らかくさせ摩擦をなくす仕組みとなっている。
使い方はフローリングの継ぎ目のところに補修材を流し込むだけだ。床鳴り用補修材を使用する時は、使用する製品の使用方法をよく読んで適した使い方をすることが大切となる。
ここまでお伝えした床鳴りの補修方法は、あくまでも補修であって根本的な解決にはなっていないことを知っておいていただきたい。
フローリング同士が密着しすぎることで擦れて音が鳴る場合
フローリング同士が密着しすぎていると床鳴りが起こる可能性がある。これは木の伸縮と膨張によって引き起こされ、対策として湿気や乾燥などの室内環境を整えることが大切だ。
もし、フローリング同士が密着して床鳴りが起きている場合、補修方法として擦れ合っているフローリングの継ぎ目に向けてカッターで切込みを入れていく方法がある。
フローリング同士がこすれてしまっているため、カッターでフローリング同士が触れ合わないようにカットして直していく。
ここで注意していただきたいのが切れ目を入れすぎてしまうと補修した跡が目立ってしまうことだ。目立たない程度まで切り込んでも直らない場合は、専門業者に相談し適した方法で直す必要がある。
接着剤が劣化し打たれている釘が擦れて音が鳴る場合
年数が経ってくるとフローリングの接着剤が劣化し接着効果が低下してくる。そうなると一部の箇所でフローリングが浮いた状態となる。
フローリングは接着剤と釘を打って張っていくが、接着剤の効果が低下してくるとフローリングが動き打たれている釘が擦れて音が鳴る現象が起きる。
この場合の補修方法は、フローリングが動かないようにする補修が必要だ。補修方法として注射器を使用して接着剤を流し込む方法がある。接着剤を流し込む箇所はフローリングの継ぎ目となるさねになるので細い注入器が必要になる。接着剤を注入する注射器はインターネットで購入することが可能だ。補修手順は下記になる。
- 床鳴り箇所を特定する
- フローリングの継ぎ目にキリなどで1~2mm程度の穴を開ける
- 開けた穴に向けて接着剤を入れた注射器で流し込む
- 接着剤が硬化するまで待つ
- 硬化した後、穴を開けた箇所を補修ペンやハードワックスで目立たないようにする
フローリングの釘は通常さねの部分に打たれる。上記の方法はそのさねを接着する方法になるが、さね以外の箇所の剥がれの場合は接着剤が届かないので床鳴りが改善されない可能性がある。
例えばフローリングの中央の剥がれの場合、物理的にフローリング中央に穴を開けて接着剤を注入しないといけないが、それでは補修した箇所が目立ってしまう。さねの箇所で床鳴りが直らない場合は専門業者に相談し適した施工が必要になることに注意していただきたい。
フローリングと壁が擦れて音が鳴る場合
フローリングと壁が擦れてしまい、音が鳴るケースもある。これは家の構造によって違いがあり、壁の下にフローリングが張られている家ならこのような床鳴りの心配はない。
しかし、壁に突き付けてフローリングが張られている場合は、適したクリアランス(隙間)が確保されていないと壁に擦れて床鳴りを引き起こす。
この場合の補修方法は壁に接するフローリングの端をカッターでカットして壁に擦れないようにする必要がある。ある程度カッターでカットしていくと床鳴りが小さくなってくるので何度も確認しながら作業を行うことが大切だ。
ただし通常は壁とフローリングの突き付け部分を隠すために幅木が取り付けられている。この箇所での床鳴りはフローリングの端が幅木で隠れているために一度幅木を取り外す必要がある。幅木を取る時に壁のクロスが傷ついてしまう可能性があるので、この場合は専門業者に相談して適した方法で補修を行うことをおすすめする。
クッションフロアの床鳴りの場合
洗面所やトイレの床仕上げに使われるクッションフロアでの床鳴りもよくあるケースである。クッションフロアは素材に違いはあるが厚さ3mm程と薄い素材だ。
クッションフロア自体が原因で床鳴りが引き起こされることはまずない。では、なぜ床鳴りが起こるかというと下記のような原因がある。
- 床下地となる構造用合板が壁に擦れて音が鳴っている
- 床下地の構造用合板同士が擦れてしまっている
- 構造用合板を止めているビスが効いていない
- 根太が劣化、若しくは腐食している
1.床下地となる構造用合板が壁に擦れて音が鳴っている
構造用合板が原因で床鳴りしている場合は、仕上げにクッションフロアが貼られているため傷をつけないと補修ができないことを知っていただきたい。補修方法はフローリングと同様に壁と構造用合板が擦れている箇所をカットして擦れないように補修していく。
もし、幅木が取り付けられている場合は一度取り外さないといけないので、壁のクロスが傷つかないように慎重に行う必要がある。構造用合板は硬い素材なので削るのも大変だ。綺麗に仕上げていきたいという方は、自分で行わず専門業者に依頼し補修してもらうことをおすすめする。
2..床下地の構造用合板同士が擦れてしまっている
このような場合も同様に仕上げに貼られているクッションフロアを傷つけなければ床鳴りを補修することはできない。構造用合板のサイズは一般的に910mm×1820mmとなっており、トイレなど畳1畳分の広さなら構造用合板1枚で貼られているため合板同士が擦れ合うということはまずない。
しかし、洗面所のように畳2畳分の広さがある場合、構造用合板は2枚以上貼られているため構造用合板の端同士がぶつかって音が鳴る可能性がある。この場合の補修方法は、擦れ合っている箇所の構造用合板を削っていく必要がある。
しかし、床鳴り箇所が床の真ん中の場合、補修しても仕上げのクッションフロアが傷つき補修跡が目立ってしまう。そのため補修する場合は仕上げのクッションフロアを新しく貼りなおすことをおすすめしたい。既存のクッションフロアを剥がすことで床鳴りの補修もしやすくなり確実に直すことができる。
3.構造用合板を止めているビスが効いていない
構造用合板を止めているビスが効いていないと床が動き床鳴りを引き起こすケースがある。この場合は動いてしまっている構造用合板をもう一度ビスを打って固定しなければならない。
しかし、ビスをクッションフロアの上から打つのでどうしてもビスの頭が仕上げに出てきてしまう。そのため見た目が悪くなってしまうので、この場合も新しくクッションフロアを貼りなおすことをおすすめしたい。
クッションフロアを貼りなおすのなら、何本もビスを打ってもその上にクッションフロアを貼るので、ビス跡は全て隠れて綺麗に仕上げることができる。構造用合板の下は根太があり、構造用合板を固定しているビスは根太に向けて打たれている。そのため、ビスを打つときは根太にめがけて打つことが大切だ。
4.根太が劣化、若しくは腐食している
根太の劣化や腐食が起きている場合は、構造用合板だけでは床鳴りを直すことはできない。根太は床を支える下地組であり、この部分が劣化してしまい強度がなくなると床を支えることができない。状態がひどいと床が抜けてしまう危険もあるので早急に修繕する必要がある。
床の下地組からやり直す場合は専門的な技術がいるため専門業者に相談して床を修繕してもらうことをおすすめする。根太の劣化や腐食の原因は床下からの湿気やシロアリ、漏水など原因は様々だ。一度床を開けてなぜ劣化や腐食が起きてしまったか原因を確認して、原因が判明したら対策をして適切な補修をすることが大切である。
床鳴り補修にかかる費用について
それでは、具体的に床鳴り補修にかかる費用について紹介する。
まずはDIYで床鳴り補修した場合の費用についてだ。
先ほど紹介した床鳴り専用の補修剤はホームセンターなどで2000円前後で販売されており、基本的にはこの補修材を購入するだけで良い為、補修費用は2000円程度で済ませることができる。
また、ワックスや、ワックス掛けに使うモップなどを同時に購入しても1万円もあればお釣りがくる。
続いて、床鳴り補修を工務店や補修業者などに依頼した場合の費用についてだ。
床鳴りは様々な原因があり、床鳴りの症状によっても補修方法が変わる為、一概にいうことはできない。ここでは一般的な補修方法にかかる費用についていくつか紹介する。
もっとも費用の安い補修方法が、鳴っている床板のみを補修する場合だ。
この場合は、セルフリペア同様に隙間補修剤を使った補修となり工賃を含めても1万円程度と比較的安価で床鳴り補修をすることが可能だ。
続いて、数枚の床板を剥がし床鳴りの原因箇所を特定しながらの補修の場合だが、この場合、最終的にどのような補修を行うかによって費用金額は変わってくる。
床を剥がす作業自体は1万円程度で、具体的な床鳴り補修にかかる金額と合わせてかかってくるのでその点は注意が必要だ。
そして、最終的に行われる補修方法に関しては、フローリングの全面貼り直しがある。
床鳴りはその特性上、一度床鳴りが発生すると再発の可能性が非常に高い不具合の一つである。
したがって、根本的に床鳴りを補修する為には床板の全面張り替えという方法が有効になる。
もちろん正しく組み直すことによって、床鳴りを防ぐことができるし、近年ではあえて隙間をもたせて床板を組むことによって温度変化や、湿度の変化によって木材が膨張しても干渉しないように組むなどの方法もある為、床鳴りの補修としてももっとも効果的な方法である。
しかし、床板を全面張り替えるわけなので費用についても他の方法と比較にならない額が必要となる。
具体的な費用としては、どのようなフローリング材を使用するかによっても多少変わるが、6畳程度の場合で約10万円〜と言った費用がかかる。
このように、床鳴りを補修する為の費用は、どのような方法で補修するかによって費用が大きく変わる。予算や床鳴りの症状に合わせて、業者の方と相談しながら進めていくのが良いだろう。
床鳴り補修に使えるリペア・メンテナンス材
床鳴りを補修していくには専門的な技術と知識が必要だ。もし、DIYで行う場合はある程度のリスクを承知で行ってもらいたい。
床鳴りを補修するための道具はホームセンターやインターネットで購入することができる。ここでは、床鳴り補修に使える道具についてご紹介していく。
1.シリコンスプレー
フローリングが擦れ合っている箇所に吹き付けることで滑りを良くして床鳴りを抑えることができる。使用について注意することはシリコンの被膜を作るので吹き付けしすぎると詰まってしまうことだ。また、白木の無塗装フローリングは染みがつくので使うのは避けていただきたい。
2.フローリングのさね鳴りに使える補修材
床鳴りのさね鳴りに使える補修材だ。シリコンスプレーで改善できない場合は試してみるのも一つの手である。使い方は製品によって違いがあるため、よく説明書を読んで使用していただきたい。
3. フローリングが浮いてしまっている場合の補修材
フローリングが浮いてしまいビスが擦れて音が鳴る場合は、フローリングが動かない対策が必要だ。この補修材はフローリングのさね部分に接着剤を流して床鳴りを改善していく道具だ。
フローリングのさね部分はほとんど隙間がないため、接着剤を流す時は下記でご紹介していくが注射器を用いることをおすすめする。
4.インジェクター
フローリングのさね部分に接着剤を流し込むときに使う道具になる。さね部分はほとんど隙間がないので、このような細い注入器を使うことで上手く接着剤を流すことができる。先端は針になっているので使用する時はケガがないように十分に注意して使用すること。
5.フローリング傷の補修材
床の傷を補修するための道具で、ホットナイフで色付きの補修材を溶かしフローリングの傷に塗り込むことで傷が目立たなくなる。床鳴り補修の時に床を傷つけてしまった場合に持っていると便利な補修材だ。補修材の色は数種類あるので既存のフローリングに合う色を選ぶことで補修跡も綺麗に仕上げることができる。
床鳴り補修は業者選びも重要?
ここまでで、床鳴りの原因から補修にかかる費用まで解説してきた。
床鳴りは再発の可能性が高い為、正しく床鳴り補修を行うことが重要になるが、再発しない補修を行う為には、業者選びも非常に重要となる。
例えば、床鳴り補修に詳しくない業者に依頼した場合、補修直後は収まった床鳴りがしばらくしてまた発生してしまったのでは意味がない。
このようなことを防ぐ為にも、業者をしっかり選び修理を依頼することが重要となる。
業者選びのポイントとしては、近所だから、値段がやすいからと言った単純な理由ではなく過去の実績を考慮して選ぶことだと言える。
近年は、ホームページを充実させている業者も多い為、それらの情報を参考にしながら業者選びを行うようにしよう。
また、一社だけではなく、複数者見積もりを取るのも、費用を安くするだけではなく競争原理が働いて良い仕事をしてくれやすくなると言ったメリットもあり、是非活用していただきたい方法の一つだと言える。
床鳴り補修は、内装業者に相談し早期に解決を!
今回の記事では、突然発生する床鳴りの原因や補修方法、業者選びのポイントを徹底的に解説してきた。
床鳴りの補修は残念ながら、DIYで行うことは難しい為、業者の力を借りることとなる。
今回の記事を参考にしていただき、信頼できる業者を適切に選び満足のいく補修を行っていただければ幸いだ。
当サイトでは、内装業者選びに不安がある、おすすめの内装業者が知りたいという方の為に、複数者の一括見積もりサービスを行っている。
また、それ以外にも床鳴りの補修について不明な点があればお気軽に問い合わせていただければ幸いだ。