お気に入りの布ソファが汚れてしまった時、自分ですぐにクリーニングできれば、長く大切に使うことができます。
布ソファは、本革や合皮などの他の素材に比べて汚れやすいことが難点ですが、適したお掃除道具を用意すれば意外と簡単にお掃除できます。
今回は布ソファの掃除方法について詳細に解説します。普段のお手入れ方法も紹介しますので、お気に入りの布ソファをぜひ長持ちさせてください。
お掃除前に布ソファの素材を確認しましょう
布ソファの掃除を開始する前には、まず布の素材を確認しなければなりません。布ソファに使われる素材の代表的なものは、ポリエステル・綿・ウールです。
ポリエステルの特徴は、強度が強く、摩擦や水分に強いことです。しかし、吸湿性がなく伸縮性も乏しいため、綿やウール、ポリウレタンなどの繊維と混紡されることが多い素材です。
綿は、肌触りがよく下着などにもよく使われます。ソフトな肌触りや吸湿性、通気性に優れているため、肌着だけでなく寝具にも使用されている素材です。難点は吸湿性が裏目に出るとシミや臭いが付きやすいことであり、乾燥しにくいことです。
ウールは、ポリエステルや綿と比較すれば、布ソファに使われない素材ですが、吸湿性・保温性・耐久性において他の素材と比べて優れた点が多い特長があります。ソファの素材として使用する際には、他の素材と混紡することで、互いの良さを引き出すように工夫されています。
布ソファが汚れる原因
布ソファが汚れる主な原因は、カビ・部屋の臭い・ハウスダスト・食べこぼしや飲みこぼしなどです。部屋の臭いの中には、タバコや石油ストーブ、料理の油分や臭いなどが主な原因となります。
【カビでソファが汚れる理由】
カビは温度が20℃以上で湿度が70%以上あれば繁殖し、取り除くことが難しい要因です。ホコリの中にはカビのエサになるものも含まれるため常日頃の清掃が大切です。
【臭いでソファが汚れる理由】
ソファを設置しているのは多くがリビングです。キッチンが近ければ油分が付着したり、食べ物の臭いが染み込んだりする可能性もあります。タバコは布ソファの天敵と言っても過言ではありません。
臭いが染み込むだけでなく、ヤニも吸い込んで布ソファに付着するため、見た目は汚れていなくても、臭いで汚染されている可能性があります。石油ストーブやガスストーブも酸素を燃やして二酸化炭素などを排出するため、布ソファが吸い込んで汚れになる可能性があります。
【食べこぼしや飲みこぼしで汚れる理由】
布は吸湿性や吸水性が高いため、飲みこぼしはすぐに吸収し、シミになります。食べこぼしも油分や水分があるものなら布ソファが吸収するため、シミや汚れの原因となります。油分の多いものはすぐにシミになって掃除が大変になるので、すぐに対応するようにしましょう。被害を小さく抑えれば次の清掃の手間を省くことができます。
重曹を使った布ソファの掃除方法
重曹は弱アルカリ性の炭酸水素ナトリウムのことです。油汚れに効果を発揮し酸を中和します。消臭効果や吸湿効果も高いため、万能洗浄剤として活躍しますが人体に優しい性質です。もともと自然界にあるもので、精製すれば食品添加物として使ったり、重曹水として飲んだりもできます。
布ソファは、布の織り目にゴミや皮脂が絡みやすい負の特長があり、布が臭いや湿気を吸収する性質もあります。これらの汚れや臭いを取るのに重曹が適しているのです。重曹は粉の状態で販売されているものや液体で販売されているものがありますが、布ソファでは粉の状態で使用するため、粉の重曹をお買い求めください。
重曹による布ソファの掃除に必要なツール
重曹による掃除に必要なものは掃除機と粉の重曹です。仕上げに水拭きと乾拭きをする場合はタオルや雑巾をご用意ください。
重曹を使った掃除方法
重曹を使った布ソファの掃除では掃除機が活躍します。
【重曹を使った布ソファの掃除方法】
・ソファの座面など外せるものは全て外す
・掃除機でソファや外した座面などを掃除する
・ソファや外した座面などに重曹をまんべんなく撒く
・半日程度放置する
・掃除機で重曹を吸い取る
これで汚れや臭いも消えて完成ですが、重曹が残っているのではと気になる人は水拭きしてから乾拭きし乾燥させてください。
スチームクリーナーを使った布ソファの掃除方法としみ抜き
布ソファの掃除では、スチームクリーナーも有効な手段です。布を傷めずに汚れを取り、臭いを消せるため効率よく布ソファを掃除できます。
スチームクリーナーを使うメリット
布ソファにスチームクリーナーを使うメリットは次のようになります。
・汚れを簡単に落とせる
・臭いを消せる
・ソファがビチョビチョにならない
・高温蒸気を使うため、除菌効果もある
スチームクリーナーを使うことで布ソファを衛生的に保つことができます。
スチームクリーナーでの掃除方法
スチームクリーナーで布ソファを掃除する際は、まず掃除機や粘着クリーナーなどで、ゴミやホコリを取っておきましょう。
【スチームクリーナーでの掃除方法】
・水蒸気が室内にこもらないように換気する
・スチームクリーナーのタンクに水を入れて準備する
・スチームクリーナーを稼働させてゆっくりソファに当てて行く
・浮き出た汚れをタオルや雑巾などで取り除く
スチームクリーナーから出る水蒸気は100度近いため、火傷に十分注意をしてください。スチームクリーナーによっては、ソファなどを掃除するための布やスポンジのようなものがアタッチメントとして付属している場合もあります。
スチームクリーナーでシミ抜きも
スチームクリーナーであればシミ抜きも簡単です。スチームクリーナーのアタッチメントを変えてシミ部分に水蒸気を集中させればシミが浮き出てきますので、乾いた布で取り除きます。
布ソファの普段のお手入れ方法
布ソファを長く使用するためには日頃のお手入れが大切です。ここでは布ソファの日頃のお手入れ方法について説明します。
通称コロコロでゴミやホコリを取る
粘着クリーナーは、通称で「コロコロ」と呼ばれています。布ソファのゴミやホコリなどを取り除くのに適しています。布ソファの表面に付着した食べカス、髪の毛、ペットの毛なども絡めとってくれるため便利です。
粘着クリーナーの粘着力には注意しましょう。毎日の掃除で勢いよく粘着クリーナーを転がすと、生地の表面が傷ついたり毛羽立ったりする原因になります。粘着力が強すぎるものは生地の表面を毛羽立たせる原因になるため、適度な粘着力のクリーナーを選びましょう。
ブラッシングで織り目のゴミを浮かび上がらせる
布ソファの布は織物ですので、織り目にほこりやゴミなどが入り込んでいる場合があります。布を傷つけない柔らかいブラシでブラッシングすると、織り目からゴミなどを掻き出せます。掻き出したゴミは掃除機や粘着クリーナーで取り除きましょう。
掃除機でゴミを吸い取る
布ソファは四隅や座面の下にゴミが溜まりやすいです。掃除機で吸い取るようにしましょう。ブラシ付きのアタッチメントがあれば、ブラッシングしながら掃除機を稼働させるとより効果的に布ソファをキレイにできます。 布は革のように頑丈ではないため、生地を傷つけない心遣いが大切です。
掃除してもダメならソファクリーニングを
布ソファを掃除しても、シミが取れなかったり臭いが取れなかったりするケースも少なくありません。そのような場合はソファクリーニングを試してみましょう。
ソファクリーニングとは、専門業者が布ソファのゴミやホコリを徹底的に除去し、皮脂汚れやシミなどを洗浄するクリーニングサービスです。
ソファ本体を丸ごとクリーニングするサービスであるため、ピンポイントの汚れが落ちていないケースもあります。依頼する前にどの程度まで掃除してくれるのかを確認しておくことも大事です。
落ちにくい汚れは最初から定額リペアに依頼
布ソファの汚れやシミなどで、最初から落ちにくいと思えばリペア業者に依頼することも検討しましょう。落ちない汚れを懸命に努力しても時間と労力が無駄になる可能性が高くなります。
リペア業者なら画像のように落ちない汚れも落とす技術力があります。本サイトの定額リペアを利用すれば、ソファクリーニングも合わせて依頼できるため新品に近い仕上がりにもなります。お気に入りの布ソファを気持ちよく使用できるのであれば、コストパフォーマンスは良いと言えるのではないでしょうか。気になる方は、次の「無料お見積りフォーム」をご利用ください。