アルミドア・サッシなどの傷・凹み補修や塗装の方法を解説!

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アルミは軽く錆びにくく、加工性に優れているため、玄関や勝手口のドア・サッシなどに多く採用され、住宅には欠かせない建材の一つです。

しかし、優れた特長を多く持つアルミにも、傷が付きやすいという弱点があります。

ここでは、アルミ製ドアやサッシなどの傷や凹みの補修方法・塗装方法を解説します。

 

アルミドアの傷や凹みは放置せず修理しよう!

アルミ製玄関ドアを採用している住宅やマンションも多いですが、ドアの表面に傷や凹みが目立っていないでしょうか?

人が訪れた際、真っ先に目にするのが玄関のドア。昔から「玄関は家の顔」といわれるように、玄関はその家の印象を左右する大切なスペースです。

もし、ドアに傷や凹みがある場合は家の印象も悪くなってしまいます。

また、アルミは錆びにくい軽金属ですが、錆びないわけではありません。表面に傷が付いているということは、アルミ表面を覆っている塗膜(アルマイト処理による酸化皮膜)に傷が付いているということなので、白錆の発生原因になります。

 さらに、塩害や酸性雨が発生する環境下にある地域では局部腐食(アルミが部分的に破壊される)が起こる可能性もあります。

 

アルミドアの傷や凹みの補修方法

アルミドアの傷や凹み補修に必要な材料や補修方法の手順などを以下に解説します。

 

表面のひっかき傷の補修方法と手順

〈準備する材料や道具:養生紙・マスキングテープ・サンドペーパー・ウエス・脱脂洗浄処理剤・アルミパテ・プラサフ・カラースプレー・ヘラなど〉

①サンディングの際に削った粉が周囲を汚さないよう、養生紙とマスキングテープで周囲を養生する。

②サンドペーパー120番を使用して、ひっかき傷部分より大きな部分をサンディングする(傷口のバリを取り、塗料の密着性を向上させるため)。

➂ウエスに脱脂洗浄剤を含ませて、削り粉や汚れ・油分などが残らないように傷部分と周囲をきれいに拭き取る。

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④必要量のパテに硬化剤を入れ、色が単一になるまで手早く混ぜ合わせる。(パテに対して硬化剤は2~3%程度)。

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⑤傷の部分にパテをヘラで擦り付ける(気泡ができないように注意)。

⑥充分に乾燥させる(30分以上)。

⑦パテが乾燥したのを確認し、サンドペーパー120番・240番・320番・400番の順に指先に力が入らないように当て板やサンディングブロックを使ってパテより大きい面を削っていく(平に削ることが仕上げをきれいにするコツ、削り過ぎに注意)。

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⑧パテの粉を養生紙の上に落とし、養生紙を取る

⑨ウエスに脱脂洗浄処理剤を含ませて粉が残らないようにきれいに拭き取る。

⑩塗料が周囲に飛散しないように、再度補修箇所の周囲を養生する。

⑪プラサフのスプレー缶をよく振り、パテが隠れるように均一に吹き付ける。

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⑫1時間程度乾燥させる。

⑬サンドペーパー600番を使用して、プラサフを塗布した面を指先に力を入れないようにプラサフ研ぎをしてウエスで拭く。

⑭アルミドアの色に合ったスプレー塗料を選び、スプレー缶をよく振ってから補修箇所に吹き付ける(一気に厚吹ききせず、一定の距離を保ちながら2~3回通し吹きする)。

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⑮充分乾燥させる(夏季20~30分程度、冬季は40~60分程度)。

⑯塗膜が乾燥したら、再度スプレー塗料を吹き付けて上塗りする。

⑰養生を外して、そのまま乾燥させる。

※プラサフとはプライマーとサフェーサーの機能を併せ持った下地塗料のこと。塗料の付着性を高める効果の他に、塗装表面の細かな傷を埋めて滑らかにし、発色を良くする効果もあります。

 

アルミドア凹み傷の場合の補修方法の注意点

アルミドア凹みの補修方法も、ひっかき傷の補修方法とほとんど同じ工程になり、用意する補修材や工具なども同じになりますが、施工上での注意点がいくつかあるため解説します。

・最初に、どの程度の範囲に凹みが発生しているのか確認することが大切です。わかりにくい場合は定規などを当てて、凹みの範囲を確認します。

・②のサイディング工程では、凹み部分はサンドペーパーが当たりにくいため、パテの密着性を高めるために、皮スキなどを使用して凹み部分に傷を付けておきましょう。

・⑤パテ塗りの工程では、パテを塗る面積が大きくなる場合、一方向からだけでなく四方からパテを擦り付けると、均一に塗ることができます。

・⑦のパテを削る工程では、目の粗いサンドペーパーでパテを削り過ぎないように注意が必要です。パテの際は薄いパテの膜を残すようにしましょう。

また、ペーパーの目はペーパーで消すことがコツです。

この工程でどれだけ平に削ることができるかかが仕上がりの美しさを左右します。

 

ビス穴など小さな補修は補修キットを使用!

不要になったビス穴や間違って空けてしまったビス穴、また緩くなってしまったビス穴などの補修には、少量を購入できる以下のような補修キットを使用すると便利です。

付属のカラーパウダーを練り込み、ビス穴などに埋め込みます。

パテの硬化後にサンドペーパーで平滑にします。

硬化後には、ドリル・タップ穴加工等の機械加工も可能です。

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アルミドアやアルミサッシでも塗装が可能に!

アルミは住宅では塗装ができないものという認識がありましたが、近年は塗料の開発が進みアルミドアやサッシにも塗装が可能なっています。

また、塩害防止対策にもアルミドアやアルミサッシの早めの塗り替えは大変効果的です。

 

塩害がアルミに与える影響

塩害とは海岸沿いの地域に多く発生し、大気や水に多量の塩分が含まれることで生じるさまざま害のことをいいます。

アルミは耐食性に優れているといわれていますが、それは1円玉に代表される純アルミのこと。しかし、純アルミは強度に問題があるため建材としては使用できません。

住宅で使用されているアルミ建材のほとんどがアルミと他の元素を混ぜて作られたアルミニウム合金で、強度は高くなりますが耐食性は弱くなります。

特に塩害の発生する地域では、「孔食」といって表面に小さな穴が空くことがあります。

これは塩化物イオンによって、酸化アルミニウムの保護膜が部分的に破壊されることによって起こり、進行(腐食)していきます。

塩害の発生する地域では、塗装する前に防錆剤を塗布しておくと安心です。

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こんな症状が出た場合は塗り替えを検討!

アルミドアやアルミサッシに以下のような症状が見られたら、塗り替えを検討してみましょう。

・アルミドアやアルミサッシ全体に艶がなくなり、色褪せが目立ってきた。

・表面の塗料が剥がれている部分がある。

・塗料の表面が粉っぽくなっている。

・白錆が発生している。

 

アルミの塗装方法と手順

 

①下地調整

塗装面に付着した埃や汚れ・カビ・錆などをきれいに除去し、ペイントうすめ液や脱脂洗浄剤できれいに拭いて乾かす。

※白錆はサンドペーパー(240番)やワイヤーブラシなどで擦り落とす。

また剥がれかかった塗膜は皮スキやワイヤーブラシで取り、サンドペーパーで凹凸をなくしておく。

②養生

塗装面以外に塗料が付着しないように、丁寧に周囲を養生する。

➂下塗り

メタルプライマーを塗装面全体に均一に塗り、乾燥させる。

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④中塗り

目的に合った塗料を選び、塗る前に攪拌してから塗装する(攪拌しにくい場合は塗料に合ったうすめ液を加える(5%以内)。

塗装の際は、コーナーや細部の塗りにくい部分からすじかいバケを使用して丁寧に塗っていく。その後、広い面をローラーやコテバケで均一に塗り乾燥させる。

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⑤上塗り

中塗り塗膜が乾燥したら(夏季2時間以上、冬季6時間以上)上塗りする。

※色によって1回塗りの塗料もある。

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アルミの補修や塗装はDIYでは難しい!?

ここまで、アルミドアやサッシにできた傷や凹みの補修方法や塗装方法を解説しましたが、注意していただきたい点は、アルミの補修や塗装をDIYするのは非常に難しいレベルだということです。

特に、白錆が発生した腐食箇所を取り除いて補修するのは、プロでも難しいといわれていて、アルミの部分補修などを行っている業者も限られているのが現状です。

 DIY補修を行って、結局は補修箇所がさらに目立ってしまいプロに任せることになったという人も少なくありません。

そのようなことになれば二度手間になるばかりか、DIY補修を行った箇所を取り除く作業から始めなければならないために、費用も多くかかるようになります。

 目立たない箇所の小さな傷や穴など、補修キットで補修可能な場合を除き、目立つ部分や比較的大きな補修が必要な場合は、速やかにプロ(リペア業者)に依頼することをおすすめします。

 

アルミをきれいに保つには定期的なお手入れが必要!

アルミドアやサッシをいつまでもきれいに保つためには、定期的なお手入れが必要です。

長期間汚れを付着させたり表面に付いた細かい傷などを放置したりすると、腐食の原因になります。

最低でも年に12回程度はしっかり掃除を行いましょう。

海岸地域や交通量の多い道路沿いの住宅では、特にこまめなお手入れが必要です。可能ならば月に1回程度はきれいに掃除を行いましょう。

 

アルミのお手入れ方法

お手入れの方法は、柔らかい布やスポンジなどで水洗いを行うのが基本です。洗った後は乾拭きしてきましょう。

金属タワシなど硬いもので擦るのは厳禁です。表面に傷が付き腐食の原因になります。

水洗いで取れない汚れがある場合は、中性洗剤(台所用洗剤など)を薄めて、柔らかい布やスポンジで汚れを落とします。

洗剤の使用後は、洗剤成分が残らないよう十分に水洗いを行い、乾拭きしておきます。

アルミは酸やアルカリに弱い(酸化被膜が破壊され腐食の原因になる)ため、有機溶剤を含むガラスクリーナーや塩素系カビ取り剤・その他の酸素系洗剤やアルカリ洗剤等は使用できません。

白錆が出た酷い汚れにはアルミ専用のクリーナーが市販されています。しかし、ドアなどの広い面や、カラーアルミ・塗装やコーティングしたアルミには使用できないため注意が必要です。

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まとめ

アルミ製品は丈夫で長持ちするものと思い込んでいる人が多いと思いますが、地域の環境やお手入れの状態などによってアルミの劣化や腐食が早くなることもあります。

また、傷の付きやすい素材でもあるため、傷を付けないように大切に使用するようにしたいものです。

アルミドアやサッシは耐久性に優れていますが、適切なメンテナンスがなければ寿命が早くなってしまいます。

もし、傷や凹みを付けてしまった場合は、DIYで補修が可能か、プロに依頼した方がいいのかを判断して、なるべく早く補修を実施しましょう。

 

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