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戸車の種類と自分でできる調整・交換方法

  1. 金属部品類
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引き戸の滑りが悪くなってお困りではないだろうか?それは引き戸に付けられている戸車に問題があるかもしれない。引き戸には戸車が使用されていることが多く、戸車を交換・調節することでスムーズな開閉をすることができるようになるのだ。

今回は自分でできる戸車の調節・交換方法から、業者に修理依頼したときの費用相場までご紹介しよう。今記事を読むことで、あなたの家の引き戸が以前のように滑らかなスライドを見せるようになるはずだ。

 

戸車とは?

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戸車とは引き戸の下部に取り付ける車輪の組み込まれた金物のことである。障子や襖など、軽い建具には使用されないこともあるが、その他の引き戸では、ほとんどが使われているはずだ。

建具をスムーズに動かすための車と思えばいいだろう。

戸車の上に建具を乗せる形になるため、戸車を使用することで引き戸の滑りが劇的に良くなり、ストレスフリーの開閉を行うことができるのだ。

引き戸はほとんど毎日使用される、つまり戸車は毎日消耗しているということである。そんな戸車の寿命は約3~4年。もしドアが開け閉めの度にガタガタとなったり、引っかかるような感じがしたりするならば、戸車をチェックしてみるといい。

 

鉄製戸車

鉄製戸車は最もポピュラーな戸車であり、幅広く使用されているものだ。特徴として強度が他の戸車と比較するとあるということだ。しかし湿気に弱く、錆びてくるとドアを動かすたびに音を出すようになってくる。

ステンレス製戸車

ステンレス製戸車の最大の強みは湿気に強いということだ。言い換えれば錆びにくい。そのため浴室や物置、そしてトイレなどの湿気が集まる部分に使用される。また強度があるステンレスが使用されているので寿命も長い。

ナイロン製戸車

車輪にナイロン樹脂がコーティングされたのがナイロン製戸車だ。ナイロン製戸車はドアを動かしたときに音をあまり出さない、且つ湿気に強いという特徴がある。しかし耐久性はそれほどないので浴室や窓などに使用されることが多い。

ゴム製戸車

ゴム製戸車は、他の戸車と比較すると、最も静かな戸車である。ナイロン製戸車よりも静かなので、ドアを動かしたときに音を出したくない場所に使用される。具体的にはリビングルームや部屋を分ける室内ドアに使用される。弱点は耐久性があまりないので、比較的早めに寿命を終えてしまうということだ。

 

引き戸の戸車の調整方法

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業者に依頼する前に、自分で戸車の調整を行ってみることが大切だ。

戸車自体の交換は必要なく、メンテナンス不足などが原因で戸車が上手く作動しなくなっていることも多々あるのだ。

ここからは引き戸の調子が悪くなったときに、まず自分で行ってみる調整方法をご紹介しよう。

少しの調整で以前のようにスムーズに引き戸が機能することもあるので、ぜひ参考にして頂きたい。

まず、自分で戸車の調整を行ってみよう。

戸車自体の交換は必要なく、メンテナンス不足などが原因で戸車が上手く作動しなくなっていることも多々あるものだ。

ここでは引き戸の開閉の調子が悪くなったときに、まず自分で行ってみる調整方法をご紹介する。

少しの調整で以前のようにスムーズに引き戸が機能することもあるので、ぜひ参考にして頂きたい。

 

スムーズに動かない場合はまず点検

引き戸が重くなるなどスムーズに動かなくなったら、まずはレールを点検してみるといいだろう。

戸車が動くレールの部分を見て欲しい。溝のあるVレールなどは、溝の中にも細かい埃が固まってしまっている場合もある。

溝があるタイプのものは、その溝の部分に埃などゴミが入っていないか、竹串のようなもので、中のゴミをかき出すように掃除する。

また、金属などの凸型レールを取り付けているタイプは、サビや形が潰れているところなどがないか、確認するといいだろう。

レール部分がきれいになり、問題がなくても引き戸が重いようなら、戸車に問題があるかもしれない。

戸車の点検をして、調整をしていこう。

 

引き戸の外し方

まずは、引き戸を外して、平置きにし、戸車の状態を確認するのだ。

引き戸を外すのは難しくはない。ふすまを外すのと同じ要領で行えばいいのだ。

襖や障子と違い、戸車のついた引き戸は重いものが多い。引き戸を外すときは2人で行うと安心だ。1人で行うと誤って転倒して思わぬケガにつながる可能性があるから、無理は禁物だ。

まずは引き戸の両端をしっかりと持つ。そして引き戸を上に突き上げ、下側を手前に引くようにして戸車を下レールから外す。その後引き戸を斜めにしたまま、建具の上部が外れるように少し建具を下げて、上の鴨居から外そう。建具の上部は、鴨居にガイドが付いているものや鴨居の溝に嵌め込めるような建具の形になっているものがあるが、どちらも同じ手順で外せるので、ゆっくりやってみてほしい。

注意点として、戸車を床に置くときなどに自分の指を挟まないようにするのはもちろんだが、フローリングも傷つけないようにしよう。作業を始める前に、取り外す引き戸の敷居近くと、建具を平置きする場所に、古いタオルや毛布を敷いて、養生をしておくと安心だ。

また、平置きした建具の上には乗らないこと。引き戸の表面は強度がないので、穴が開く原因になる。

取り外した引き戸取り付ける時は逆の手順で行うだけだ。つまりまず上の鴨居部分からはめ込んだ後、下部の戸車をレールに収めて完了だ。

建材メーカー、建具メーカーの製品で枠とセットになっているタイプの引き戸は、上下の戸車や金物に、調整ができるものが使われていることも多い。戸車の調整用のビスを回すことで、微調整が可能だから、このタイプはまずそのビスで調整してみよう。

 

引き戸の戸車を掃除

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引き戸を外したらまずゴミなどを取り除く掃除を行おう。普段掃除を行っていない部位だから、埃や糸くず、髪などが溜まっているはずだ。こういったゴミ類が戸車の動きを重くしている可能性があるのだ。

もし戸車にゴミが詰まっていたら、ピンセットや歯ブラシで取り除くことができる。戸車の寿命は3~4年だ。もし3年以内に戸車の動きが悪くなったならば、掃除不足が原因かもしれない。

掃除を行った戸車を見て摩耗していないのならば、戸車に油をさして回転を良くしてもいいだろう。油をさす場合は、必ず綺麗に掃除をしてからにしたい。そうしないとさした油によって、かえって埃などが固まり、動きにくくなる。

ここでご紹介した掃除だけで、以前のように戸車の動きが滑らかなものになる可能性が大いにあるので、戸車の状態のチェックも兼ねてやってみてはいかがだろうか。

 

戸車の高さをドライバーと厚紙で調節

戸車の掃除を行った後、戸車を回してみよう。もし戸車が揺れていたり、回っている間に音を出したりするようならば戸車の高さが合っていないのかもしれない。多くの場合は戸車が建具に沈み込んでいる、もしくは戸車が傾いているのだ。

戸車の高さを調節するには薄い板、もしくは厚紙を使用する。戸車が沈んでいるときには厚紙や薄い板を建具と戸車の間に挟み高さを調節するのだ。

戸車は止めているネジをドライバーで外せば簡単に取り外すことができる。戸車の左右の羽の部分が、建具の下に固定されているが、その羽の部分のみに厚紙や薄い板を入れて、戸車を取り付ける。もしも傾いているのならば、片側に薄板を挟むことで高さを均等に保つことができる。

 

網戸の動きが悪くなった場合の調整

サッシについた網戸の動きが悪い場合、戸車の調整で対応できることが多い。

網戸は薄く軽いため、傾きがあって斜めになってしまうと、引っかかり外れやすくなる。

網戸下部の横にネジがあり、そのネジを回すことで、調整することが可能だ。ネジを回すことで網戸を外さずに調整できる。一気に回さず、少しずつ回すのがコツだ。

 

緩いネジ穴を調整

戸車を建具に留めつける木ネジの穴が緩くなっているとネジが上手く機能しない。そうすると、戸車もガタついて動きが悪くなる。もしネジ穴が広がってしまい、大きくなっているようならば、ネジがしっかりと止まるようにネジ穴を調整する。

こんな時は、割り箸などをネジ穴に埋めるのがいい。割り箸の先端を鉛筆のように削ったのち、木工用接着剤を先端につけ緩くなったネジ穴に打ち込むのだ。そして必要のない部分を切ったあと、完全に乾燥するまで待つ。乾燥したら戸車を取り付けてみよう。

ネジ用のパテを使ってネジ穴をふさいでもいい。これもしっかり乾燥させてからネジを取り付けるといいだろう。

 

DIYで出来る引き戸の戸車の交換方法

戸車の交換はDIYでも可能だ。DIYで行う戸車の交換に必要な道具はプラスドライバー、マイナスドライバーと木づちがあるといいだろう。

交換は引き戸を外して行うので、すでに解説してある引き戸の外し方を参考にして頂きたい。

またDIYで行う範囲は、戸車の調整と単純な交換に止めよう。無理に戸車を収めようとして建具本体を傷つけることがあると、かえって状況が悪化する。そんな時は業者に相談することをおすすめする。

戸車の調整・交換を行うときには、戸車の種類を確認すること。素材や形状で特徴があるため、事前に確認しておこう。

 

戸車の素材:鉄、ステンレス、樹脂、ゴム製戸車

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戸車の車輪の素材によって、使い勝手が違うので、紹介しておこう。

戸車の車輪部分が樹脂でできたものが樹脂製戸車だ。樹脂製戸車はドアを動かしたときに音をあまり出さない、住宅の室内などに広く使われる戸車だ。

ゴム製戸車は、他の戸車と比較すると、最も静かな戸車である。ドアを動かしたときに音を出したくない場所に使用される。具体的にはリビングルームや部屋を分ける室内ドアに使用される。弱点は耐久性があまりないので、比較的早めに寿命を終えてしまうということだ。

鉄製戸車も、幅広く使用されているものだ。特徴として比較的強度がある。しかし湿気に弱く、樹脂製などと比べ音が大きい。錆びてくるとドアを動かすたびに音を出すようになってくる。

ステンレス製戸車の最大の強みは湿気に強いということだ。言い換えれば錆びにくい。そのため浴室や物置、そしてトイレなどの湿気が集まる部分に使用される。また強度があるステンレスが使用されているので寿命も長い。金属製な為、樹脂製などと比べ音が大きい。

 

引き戸の戸車の外し方

戸車を交換するには、まず、現在ついている戸車を外す。基本的にはドライバーで戸車を止めているネジを外すだけなので非常に簡単だ。

古い戸車は固くなって外しにくいかもしれない。

その時はマイナスドライバーを戸車の端に差し込んで、起こすように持ち上げると外すことができる。ネジを抜くときは真っすぐに抜かないと、後々に再び打ち直す必要が出てくるかもしれないので要注意。

交換を行う前に新たな戸車を購入していてもいいが、ベストなのは取り外した戸車を店やホームセンターなどに持っていき同じサイズと形状のものを購入すること。

新しい戸車に交換をして、ドライバーを使いネジで戸車を建具に留めつける。

 

戸車のサイズと形状は同じものを選ぶ

戸車の交換をするときには、サイズや形状が同じものを選ぶ。

交換の際、取り外した戸車を持って、新しい戸車を探してもいいだろう。

戸車の車輪の大きさ、羽根の長さを確認し、同じサイズのものを選ぶ。

また、レールに合わせた種類の戸車を選択するため、車の形状も同じものを選択しよう。

戸車を受けるレールによって形状が変わり、Vレール用、Yレール用、平型などがある。必ず同じものを選ぶことが重要だ。

 

サッシの戸車の交換方法

サッシの戸車の交換は大変複雑になってくるので注意が必要だ。

メーカーや年代・種類によって部品が複雑に変わってくる。その上取り付けも難しいので、業者に依頼することをお勧めする。

交換の手順を紹介しよう。

まずは戸車取り付け部の形式を確認することから始まる。サッシの戸車を交換する際には寸法を正確に測らないといけない。もしサッシのメーカーがわかっているのならば、メーカーに尋ねて使用されている戸車を尋ねるのをおすすめする。

そしてサッシに合う戸車を手に入ることが分かってから交換を進めよう。

新たなサッシ用の戸車を手に入れたら、設置作業に入る。もし古い戸車を取り外すことができないのならば、そのままにして古いものの隣に新たな戸車を設置しよう。その後高さ調節ネジを使って、新たな戸車と古い戸車の高さが平行になるように調整するのだ。

サッシの戸車の交換は難しい。特に部品が細かく分かれ、機能的になっており、大変複雑な作りになっている。新たな戸車を間違って取り付けたりすると、かえって状況が悪くなることもある。安全性を考慮すると業者に依頼した方がいいだろう。

 

レールの取り換え

引き戸が動かない場合は戸車だけではなく、レールにも原因があるかもしれない。戸車の交換を行う際には、必ずレールの点検も行おう。もしレールが錆びていたり、折れていたりしたら取り換えなければいけない。

レールもまた戸車と同様に鉄製のものや、錆に強い真ちゅう製のもの、そしてビニールをかぶせたものなど様々な種類がある。戸車に合うものを選ぶようにしたい。そのため場所に合ったものを選ぶのが大切だ。

凸型のレールの取り換えはマイナスドライバーなどを使用して古いレールを外すところから始まる。釘が錆びている場合はペンチを使用すると抜きやすい。新しいレールに使用する釘は長さ2㎝程度のレール用真ちゅう釘だ。新しいレールには45㎝程度の間隔で釘穴が開いているはずだ。

そこに真ちゅう釘を打ち込んでいく。その際には古い釘穴に打ち込まないように注意しよう。事前に古い釘穴には楊枝など細い木片などを詰めておくとクギの効きがいいだろう。釘は釘頭がレールから出ないまで打ち込むのが目安だ。

埋め込み型のVレールやYレールに変更すると、床がフラットになるためバリアフリーを意識する方は検討するといいだろう。その際は、建具の高さや戸車の種類も一緒に検討し、かみ合うように交換する必要がある。こういったことは業者に相談するとスムーズだ。

 

戸車の交換は業者に任せるのが一番

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DIYでの戸車交換方法を紹介したが、一番安全で確実に戸車交換を行うには業者に依頼するのが一番だ。戸車の調整で高さを調整する場合も、厚紙などを挟み込むことで解決できなければ、同じく依頼するといいだろう。

戸車交換の費用相場は後に詳しく述べるが、決して高価なものではない。

むしろDIYで行ったときに起きる失敗のリスク、最適な戸車・レールを見つける時間と労力、そして道具購入費用などを考慮すると業者に任せた方がお得だと言えるだろう。

またDIYの場合は交換後に問題が起きたという事例が多々ある。特にサッシの戸車の交換は、結局業者に依頼することになる確率が高いので、初めから業者に依頼した方が賢明かもしれない。大切なのは今回紹介したように、レールと戸車の掃除と油を定期的にさすことだ。

そうすることによって戸車が完全に壊れる前に簡単な調整で戻すことが可能だ。もし戸車が使い物にならなくなったときは、自分で交換を行ってもいい。しかし当サイトはあくまでも交換は業者に依頼するのをおすすめする。

 

戸車交換の費用相場

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戸車交換の費用相場はあなたが思っている以上に安いとすでに述べたので、値段が気になっている方もたくさんいるだろう。

戸車の種類によって微妙な差は生まれるが、基本的に戸車の交換は0.5~1.8万円で行うことができる。

安いのは固定戸車と調整戸車で修理費用は0.5万円からだ。エアタイト戸車と2連式戸車は少し高くなり修理費用は約0.7万円からだ。

一度修理すると約4年間使用できることを考えるとかなりリーズナブルな値段ではないだろうか。

また戸車交換を行ってもらう場合には、必ずレール点検も行ってもらおう。無料見積もりの段階から戸車の写真と共にレールの写真を業者に送るといいだろう。

 

まとめ

戸車の交換は自分で行うことはできないというわけではない。自分で行うこともできるが、あらゆる面を考慮すると業者に依頼した方がお得だろう。掃除を含めた簡単な調整は誰でも行うことが可能なので、今回紹介した調整方法・メンテナンス方法はぜひ実施していただきたい。

戸車交換業者を依頼する際には複数の業者に無料見積もりを行ってもらい、結果の比較をすることが大切である。無料見積もりの際には戸車とレールの写真、サッシの型番、戸車のサイズなど可能な限り詳細を伝えることで、より正確な見積もりを行ってもらえる。

当サイトでは信頼できる業者を選定しており、各社の無料見積もり比較も簡単に行うことができる。当サイトにあなたのニーズに合った業者選びのお手伝いをさせて頂きたい。

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撮影のポイント

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山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役

資格:一級建築士
   公認不動産コンサルティングマスター

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、
不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。

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